アロマテラピーの歴史について徹底解説

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アロマテラピーの歴史について徹底解説

更新日: 2022-09-29アロマテラピーについて
アロマテラピーの歴史について徹底解説

アロマテラピーという言葉を聞いたことがある方は多いと思います。
連想する言葉としては、香り、癒やし、ヒーリング効果、マッサージ…などがあるのではないでしょうか。
イメージとして、現代日本におけるアロマテラピーは「最近誰かがはやらせたもの」と考えている方は意外と多いです。
しかし実は、アロマテラピーは歴史のある「療法」の一つとして世界中で認知されているもの。
今回は、アロマテラピーの意外な歴史を徹底解説していきたいと思います。

アロマテラピーとは?基本から確認しよう

アロマテラピーとは

まずは、アロマテラピーの基本的な知識に関係する部分から、特に重要なポイントをまとめてご紹介していきます。

アロマテラピーの基礎知識

まず、「アロマテラピー」と「アロマセラピー」の違いについてですが、両者の持つ意味は同じです。
「アロマテラピー」はフランス語を日本語表記したもので、「アロマセラピー」は英語を日本語表記したものです。
この機会に、ぜひ一緒に覚えておいてください。
本題に入りますが、アロマテラピーとは、エッセンシャルオイルと呼ばれる植物から抽出した香り成分「精油」を使用する自然療法のことです。
100%自然素材から抽出したオイルでなければ「精油」「エッセンシャルオイル」と呼ぶことはできません。
市販されている「アロマオイル」などと呼ばれる製品は合成香料であり、アロマテラピーに使用できませんので覚えておきましょう。
エッセンシャルオイルは、さまざまな天然素材から抽出されます。

例)

  • 植物の花
  • 植物の葉
  • 果物の皮
  • 樹木の皮
  • 樹木の根
  • 植物の種子

上記のような天然素材から抽出したエッセンシャルオイルを、心身のストレスやトラブル解消など、健康や美容に役立てていく自然療法こそがアロマテラピーなのです。

アロマテラピーの定義をチェック

アロマテラピーに関しては、国内に唯一、内閣府に認定されている公益法人があります。
それがAEAJ。
正式名称は「公益社団法人 日本アロマ環境協会」=Aroma Environment Association of Japan、略してAEAJです。
AEAJによるアロマテラピーの定義は下記のとおりです。

アロマテラピーは、植物から抽出した香り成分である「精油(エッセンシャルオイル)」を使って、美と健康に役立てていく自然療法です。

アロマテラピーの目的
●心と身体のリラックスやリフレッシュを促す
●心と身体の健康を保ち、豊かな毎日を過ごす
●心と身体のバランスを整え、本来の美しさを引き出す

引用:(公社)日本アロマ環境協会 “ アロマテラピーとは”

アロマテラピーの基本を確認したところで、次の項目からはアロマテラピーの歴史についてわかりやすく解説していきたいと思います。

アロマテラピーの基盤が生まれたのは古代エジプト時代!?

人間と香りが深いかかわりを持ち始める、いわばアロマテラピーの基盤が生まれたのはなんと古代エジプト時代。
古代エジプトといえばミイラを思い浮かべる方も多いかと思いますが、ミイラ作りには香りが大きくかかわる薫香の儀式が行われていました。
なんとミイラを作るときの防腐剤的役割があったのだそうです。
ちなみにキリスト教の「新約聖書」では「東方の三博士がイエス誕生の際に黄金と乳香、没薬を捧げた」という記載が確認できます。
乳香はフランキンセンス、没薬はミルラということで両者ともに天然香料。
新約聖書のエピソードにも、アロマテラピーの基盤を垣間見ることができます。
はるか昔から、人間と香りには深いかかわりがあったのです。

中世では香料産業が発展した

エッセンシャルオイルを植物や樹木から取り出すには「蒸留(じょうりゅう)」と呼ばれる工程が必要不可欠ですが、蒸留には錬金術が深く関係しています。
錬金術と聞くと、某有名アニメをイメージする方も多いかもしれませんが、これは正当な学問の一つ。
物質を異なる物質に変化させる技術を研究する学問であり、現代の科学の基礎となっているといっても過言ではありません。
この錬金術が最も発展したのが中世であり、同時に植物や樹木から香りの成分を抽出する香料産業も発展したのではないかといわれています。

精油の前身・芳香蒸留水の誕生について

11世紀にアラビアの医学者が芳香蒸留水を製造し、医学に応用したという記録が残されています。
芳香蒸留水は精油と比較すると芳香成分の濃度が劣りますが、精油の蒸留技術のもととなったことは間違いありません。
この芳香蒸留水は、17世紀までの長い時間をかけて世界に広がりました。
17世紀にはドイツのケルンにて、芳香蒸留水が胃薬として使用されていた記録もあります。

アロマテラピーが本格的に誕生・普及したのは20世紀

アロマテラピーの誕生

ここまではアロマテラピーの前身に関する歴史をお話してきましたが、実はアロマテラピーがアロマテラピーとしてかたちになったのはわりと最近の話です。
なんと、アロマテラピーが本格的に誕生・普及したのは20世紀だといわれているのです。

アロマテラピーの誕生のきっかけとは

1930年頃、フランスにルネ=モーリス・ガットフォセという調香師・香料研究者がいました。
彼は自身の研究の最中にガス爆発を起こし、大やけどを負ってしまいます。
しかしこのやけど治療の過程でラベンダーを塗ってみたところ非常に経過が良く、彼は植物の天然成分に注目。
エッセンシャルオイルの研究へと進んでいきました。
このときルネ=モーリス・ガットフォセによって、アロマ(芳香)とテラピー(療法)を組み合わせて「アロマテラピー」という造語が作られたのです。
そしてその後、精油は世界で異なる研究をされていきます。
主に精油のもつ薬のような作用に注目したのがフランス。
フランスの軍医が中心となり、精油の持つ殺菌・消毒作用の研究が進んでいきました。
一方、現在のアロマテラピーの基盤ともなっている「マッサージに精油を活用する」という方式は、イギリスで確立されたものです。
ちなみに日本に精油が伝わったのは、江戸時代に西洋医学が伝えられたのと同じタイミングでした。
日本においては当初、精油は医療に用いるものとして伝えられたため、主に薬として利用されていたといわれています。

日本国内におけるアロマテラピー

先述のとおり、そもそも日本では江戸時代の段階で精油が医学に使われていました。
当初はあくまで今浸透しているアロマテラピーのような癒やしやマッサージへの活用を目的とするものではなかったのです。
現在のアロマテラピーのように、リラクゼーションへの用途が認知され始めたのは1980年代と、かなり最近の出来事です。
1980年代のはじめ、日本では「イギリス式の自然派美容マッサージ」というかたちでアロマテラピーブームが起こりました。
精油業者や美容業界がブームの火付け役として立ち回ったのではないかといわれています。
もともと精油は日本において医学の分野で活用されていたにもかかわらず、現代では医学よりも心理や美容のジャンルに欠かせないものという認識が大きいですよね。
それは、精油を使用するアロマテラピーブームが美容業界を中心に広まっていったことが理由だといえます。
ただ、実はアロマテラピーは、現代でも介護や看護、病室の環境改善に用いられています。
このことから、医療の中心となることはないにしても、補完医療・代替医療としても機能していることがわかります。
アロマテラピーが心や身体に作用することが実証されている例だといえるでしょう。
また、アロマテラピーが一過性のブームではなく生活の一部として根付きつつあるのも、その効果を多くの方々が実感しているからこそであるといえます。

まとめ

アロマテラピーは日本においてはごく最近流行し始めたものですが、世界的に見るとその歴史は意外と深いです。
また、知らないという方も多いですが医療分野でも活用されているれっきとした「療法」の一種。
国内でも内閣府に認定されている公益法人があるくらい、大規模な分野なのです。
アロマテラピーの歴史や実態に触れ、少しでも興味を持ったという方はぜひ、身近な場所で体験するところからスタートしてみましょう。
最近ではメンズエステでもアロマテラピーを取り入れた施術をうけることができるので、心身ともに癒やされたい方はぜひご検討ください。

リフナビ大阪編集部

筆者 リフナビ大阪編集部

メンズエステ・リラクゼーションサロンの地位向上のために、お客様が安心・安全にマッサージを受けられるように、リラクゼーションサロンに関する情報を発信しています。

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