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皆さんは、大阪発祥の「スパイスカレー」というカレーのジャンルをご存じでしょうか。大阪に住んでいる方はもしかしたら聞いたことがあるという方もいるかもしれません。もしくは、ずっと大阪に住んでいるけれど想像もつかない、という方もいらっしゃるかもしれませんね。
最近ではテレビや雑誌で取り上げられる機会も多くなり、大阪の食文化の一つとしてじわじわと認知されているようです。
そんな大阪のカレー文化について、大阪の街との関係と併せて、以前関西テレビ放送「よ~いドン!」で興味深いお話が紹介されていたので、今回はその内容についてご紹介したいと思います。
カレーを作る際によく使うものと言えば、カレー粉ですよね。国産のカレー粉の発祥について、大阪と深い関わりがあるという非常に興味深いお話を番組で紹介されていましたので、その内容について触れてみたいと思います。
皆さんは、日本初の国産のカレー粉の発祥はどこだと思いますか?
そう、先述している通り、ここ大阪なのだそうです。「え?カレー粉と大阪の関係って?」と意外に感じる方もいることでしょう。そこには、カレー粉の原材料である「スパイス」に深い関わりがあるとされています。
具体的に大阪とどのような関わりがあるかというと、大阪の北浜エリアから淀屋橋エリア付近に位置し、本町通りを背に東側の堺筋から西側の御堂筋までのびる「道修町通り(どしょうまちどおり)」が鍵を握っています。
道修町といえば、現在でも小林製薬や武田薬品などといった日本でも有数の製薬会社がオフィスを構えている場所であり、また、「薬の神様」としても有名な少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)があることから、江戸時代から道修町自体が「薬の街」として栄えてきました。
そしてカレー粉の誕生秘話ですが、その歴史は明治38年にさかのぼります。当時、道修町付近で薬問屋を営んでいた「大和屋(やまとや)」が、日本初の国産のカレー粉である「蜂カレー」を開発しました。もともと薬問屋だったということもあり、漢方薬の中に含まれる唐辛子やウコンといった香辛料を調合し、最終的には日本初となるカレー粉を作ったといわれているそうです。その後、大和屋は「ハチ食品」に社名を変更し、現代でも大阪を拠点にカレー粉やレトルトカレーを製造する「元祖カレーメーカー」としてカレー文化の伝道師として発展しています。
さて、ここで大阪発祥といわれている「スパイスカレー」のお話です。近年、大阪を中心に急増し進化を続けている新ジャンルカレー「スパイスカレー」。最近ではテレビや雑誌などでも特集を組まれることが多く、目にする機会も増えているのでもしかしたら「知っている!」「食べたことがある!」「専門店に行ったことがある!」といった方もいらっしゃるかもしれませんね。
スパイスカレーとは、カレールーなどを使用せず、自由度・独創性の高いスパイス調合によって作られるオリジナルカレーのことを主に指します。最近よく目にするようになったそれは、さかのぼってみると存外もっと古くからの歴史があり、1990年代にはスパイスカレーの専門店ができはじめていたのだとか。ちまたに出始めた当時は、ジャンル分けするには非常に曖昧さがある食べ物で、これは果たしてカレーなのか、カレーではない新しいジャンルの食べ物なのかと、話題になったそうです。
当時東京では、どちらかというとスリランカやインドなどといった現地の味を再現したクオリティ重視のカレーが好まれる傾向があったのに対し、大阪では新しいものが好き・おもしろいものが好きといった大阪ならではの県民性にマッチしたスパイスカレーが注目され、広まっていったのではというお話も番組では紹介されていました。
大阪市中央区・谷町四丁目駅の西側にある「裏谷四(うらたによん)」は、カレーの激戦区としても有名なエリアですが、その火付け役となったのが「バビルの塔」というスパイスカレー店。オープンから数年たっても行列ができる大人気店です。一般的には使用しない干しエビやアサリなどのこだわりの食材を使っており、うまみにとことん力を入れたお店。
また、松屋町筋~谷町筋~上町筋まで続く空堀商店街にある「旧ヤム邸」もこだわりをぎゅっと凝縮したスパイスカレー店で、なんと今までに1000種類以上のスパイスカレーを生み出してきたというから驚きです。さまざまな種類のカレーを楽しんでもらうため、一度作ったカレーは二度と出さないというストイックさがあります。その人気は大阪にとどまらず、2017年には東京にも進出しています。
近年のスパイスカレーブームに乗り、「ヤドカリカレー」というジャンルが新たに確立しているそうです。
「ヤドカリカレー」ときいて、皆さんはどんなものをイメージしますか?「ヤドカリ」…そう、「宿借り」です。
例えば、夜営業をしているバーや居酒屋などのように昼間はオープンしていないお店を、昼間の間だけ「間借り」してカレー店として営業するカレー店などのことを「ヤドカリカレー」または「間借りカレー」と呼びます。中には、夜営業の寿司店を昼間に間借りして営業するカレー店もあるようで、酢飯の酢のにおいが消臭効果をもたらし、昼営業をするカレーのにおいをうまい具合に消してくれるといった理由だとか。
「ヤドカリカレー」。イメージしやすくまた遊び心のある言い回しですよね。まさに言い得て妙です。
上述したように、大阪とカレー文化は深く関係しており、今やカレー店の激戦区も府内に遍在しています。
すでにご紹介したカレー店はもちろん、大阪府内にはたくさんのカレー店があり、どの店も独自のこだわりを貫いた特別なカレーを提供しています。
大阪のカレーといえば、度々メディアにも取り上げられる「自由軒」が有名です。自由軒は明治43年に大阪初の西洋料理店として創業し、看板メニューはご飯にルーを混ぜ合わせた名物カレーです。創業当時は保温ジャーや炊飯器がまだなく、お客様に熱々のカレーを食べてもらうことが難しい中で、熱々のおいしいカレーを食べてほしいという思いで考案されたのが、現在でも愛され続けている自由軒の名物、ご飯とルーを混ぜ合わせたカレーだったそうです。そのスタイルは、テーブルマナーを気にせずスプーン一つで混ぜて食べられるという点において、それまで洋食を敬遠していた方にとって自由軒のカレーがより身近なものと感じられ、気軽に食べられる洋食ということで、訪れる方が多くなったのだとか。
そして自由軒のカレーといえば、生卵トッピングが大人気。これは自由軒がはじめたトッピングだそうで、当時は高級品であった生卵ですが、プラスすることでカレーがマイルドになり、その上栄養価もアップするとあって当時から大好評だったということです。また、ソースをカレーにかけるというスタイルも自由軒が発祥とされています。
今流行のスパイスカレーも混ぜて楽しむというスタイルですが、自由軒の生卵やソースを加えて混ぜてカレーを楽しむというスタイルは、まさにスパイスカレーの走りとも言えますね。
実は、私たちの身近な存在であるレトルトカレーも大阪が発祥というから驚きです。大阪に本社がある「大塚食品」が、昭和43年に「他にはないものを作ろう!」ということで開発されたのが、なんと世界初の市販用レトルト食品「ボンカレー」でした。
日保ちが課題の一つであったレトルトカレーの開発ですが、賞味期限を長持ちさせるため、当初ボンカレーはアメリカの「真空パックした軍用の携帯食」をヒントに、点滴液を高温処理で殺菌する技術を応用したそうです。1968年の発売当時、賞味期限は2~3ヵ月ほどで、それでも当時から考えれば非常に革命的ですが、翌年アルミパウチの商品開発に成功し、賞味期限が2年と各段に飛躍したボンカレーが完成したといいます。
ボンカレーは現在までに累計30億食以上を売り上げているという知る人ぞ知るレトルトカレー。今ではご当地レトルトカレーやインパクトのある素材や見た目のレトルトカレー、また、こだわりの究極食材を使用した高級レトルトカレーなど、多種多様なレトルトカレーが発売されていますが、当初のレトルトカレー開発の努力があってのことなのだと思うと、なんだか感慨深いですね。
さて、ここまで大阪とカレーの深いつながりについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?スパイスカレーが流行していることは私自身知ってはいましたが、まさか大阪がスパイスカレーの発祥の地で、さらにカレー粉やレトルトカレーとも深い関わりがあるとは思ってもみませんでした。
スパイスカレーの流行の兆しのきっかけの一つになったであろう大阪府民の「新しいものが好き」「おもしろいものが好き」という県民性というのは実に興味深く、私は大阪ならではのとてもすてきなところだと思っていて、新しい物事にどんどん興味を持って、「やってみよか!」とポジティブに受け入れていく様が何とも好きだなあと思います。
少しずつ味変をして楽しんだり、見た目を楽しんだり、スパイスの奥深さを知るきっかけになったりと、まだまだ進化を続けるスパイスカレーの世界。もしまだ食べたことがない方がいらっしゃったら、ぜひ一度試しに食べてみてください。大阪には、ご紹介したように間借りをした期間限定や時間限定のヤドカリカレー店や、路地裏にひしめき合うスパイスカレー激戦区などもあり、スパイスカレーの文化を知ることはもちろん、大阪のディープな街並みや文化を発掘できるきっかけになるかもしれません。街の散策とともに、スパイスカレーの探索に出かけてみるのも楽しそうですね。
筆者: コラム担当 井上
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