【初心者向け】キャリアオイルの人気の種類と使い方を徹底解説

キャリアオイルとは、栄養素やビタミンなどの成分を含有した自然由来の植物油のことです。
キャリアオイルは、直接肌につけられないエッセンシャルオイルを薄め、肌に浸透させてくれる基材（ベース）となります。
エッセンシャルオイルの成分を肌から体内に運ぶ役割「carrier（運ぶもの）」を持つため、キャリアオイルと呼称されているのです。
なお、キャリアオイルのみでマッサージをすることも可能で、キャリアオイルをマッサージに使用する際は、用途などによってそれぞれの種類を使い分けます。
本記事では、キャリアオイルの中でも人気の高い種類や、得られる効能について解説していきますので、気になるオイルがあればぜひ一度試してみることがおすすめです。
初めてキャリアオイルを使用する方に向けて、それぞれの種類についてわかりやすくお伝えします。

人気が高いキャリアオイル6選！特徴や使い方も解説

キャリアオイルの数ある種類の中でも次の6つは人気が高く、初心者の方でも使いやすいです。

• ホホバオイル
• ココナッツオイル
• グレープシードオイル
• スイートアーモンドオイル
• アプリコットカーネルオイル
• マカダミアナッツオイル

それぞれのキャリアオイルについて、香りや効能などの特徴、おすすめの使用方法について詳しく解説していきます。

ホホバオイル

ホホバオイルは、香りや使い心地が優しく、癖がありません。
また、浸透力に大変優れており、どんな肌質にも適合しやすいです。
キャリアオイルの中でも、メジャーなオイルとして扱われているのは、ホホバオイルが使いやすいからでしょう。
オイルマッサージサロンなどでも目にする機会は多く、初めてキャリアオイルを使用する方にもおすすめできます。
オイルの安定性も高いため、全身のマッサージに使用するのが一般的です。
ちなみに、アメリカ・アリゾナ砂漠産が特に高品質とされていて、希少成分を残した状態で抽出されたものは「金色」であることから「ゴールデンホホバオイル」と称する場合もあります。

ココナッツオイル

ココナッツオイルは、普通肌から脂肌に向いているオイルです。
万人向けであることから、初心者の方でも気軽に利用しやすいでしょう。
ココナッツオイルは体温で溶けて浸透し、皮膚を柔らかくしてくれるため、マッサージに適しています。
また、ココナッツオイルには酸化しにくい特徴があるため、ボディ・フェイシャル・ハンドマッサージ用として使用可能です。
ココナッツオイルを使用したマッサージは、海外セレブや芸能人、モデルからの人気も集めています。
さらに、ダイエット効果もあるココナッツオイルは、食用としても注目されているのです。

グレープシードオイル

グレープシードオイルとは、ぶどうの種から抽出されるオイルのことです。
肌触りはさらっとしていて柔らかく、無臭で刺激もない点が特徴として挙げられます。
グレープシードオイルは粘性が低く、エモリエント効果による保湿効果が高いです。
お肌がつっぱりやすい敏感肌の方や、肌質が箇所によって異なる混合肌、脂分を多く含む脂性肌にも適しています。
肌質問わずに使用できるグレープシードオイルは、使い続けることでアンチエイジング効果にも期待できます。
使いやすさや効能に期待できるため、グレープシードはキャリアオイルの中でも人気なのです。

スイートアーモンドオイル

スイートアーモンドオイルは、扱いやすい定番のキャリアオイルです。
肌なじみが良く、ボディマッサージはじめさまざまな部位のマッサージに向いています。
ほんのりとアーモンドの香りがしますが、エッセンシャルオイルの香りを邪魔しません。
なお、ビタミン・ミネラルなどの栄養素が豊富で肌にも優しいため、サロンでも使用されることが多い代表的なオイルといえます。
スイートアーモンドオイルは、人が本来持っている「自然治癒力」を高めるためのアロマテラピーにも用いられていますので、その効能にも期待できるでしょう。

アプリコットカーネルオイル

アプリコットカーネルオイルは、粘性が低くさらさらとした質感が特徴的です。
ビタミン・ミネラルなどの栄養素を豊富に含んでおり、肌なじみも良いため、特にフェイシャルマッサージに適しています。
人の皮脂のほとんどを占めているオレイン酸を多く含むアプリコットカーネルオイルは、肌の老化予防や肌ダメージの解消・皮膚再生などに効果を発揮します。
スイートアーモンドオイルに類似した性質を持っていますが、アプリコットカーネルオイルは生産量が少ないため、コストは比較的高いです。

マカダミアナッツオイル（マカデミアナッツオイル）

マカダミアナッツオイルは、皮膚の老化を防ぐパルミトレイン酸を豊富に含んでおり、アンチエイジング効果の高いオイルとして有名です。
粘性は低く、さらさらとした肌触りや抜群の浸透力が特徴で、肌になじませればすっと消えてなくなってしまうといわれています。
浸透力が高いマカダミアナッツオイルは、冬の乾燥肌対策にも利用可能です。
ボディマッサージ以外にも、フェイシャルやハンドマッサージにも適しています。

【シーン別】キャリアオイルの使用方法

キャリアオイルは、主に次の4つのシーンで利用されるのが一般的です。

• ボディケア
• フェイスケア
• ヘアケア
• 入浴剤

それぞれのシーンに応じたおすすめの使用方法を参考にして、日々のケアに取り入れてみてください。
なお、エッセンシャルオイルを希釈するために使用する場合は、推奨されている希釈濃度を守るように心がけましょう。
希釈濃度の目安については、以下で詳しく解説しています。

ボディケア｜手のひらで伸ばしてから使用する

キャリアオイルをボディケアのために使用する場合は、手のひらで伸ばしてから全身へなじませるようにしましょう。
なお、ボディケアにおすすめのキャリアオイルは次の3つです。

• グレープシードオイル
• アプリコットカーネルオイル
• ホホバオイル

目安となる使用量は、全身ケアの場合で10mlです。

フェイスケア｜薄く伸ばして使用する

フェイスケアのためにキャリアオイルを使用する場合は、薄く伸ばして使用するように心がけましょう。
顔はボディと比較して刺激を感じやすいため、塗り過ぎには注意が必要です。
また、香り高いエッセンシャルオイルを希釈する場合も、希釈濃度を0.1％〜0.5％程度に抑えることをおすすめします。

ヘアケア｜軽く拭いた後にオイルを毛先までなじませる

ヘアケアのためにキャリアオイルを使用する場合は、髪の毛を軽く拭いた後にオイルを毛先までなじませましょう。
また、キャリアオイルは頭皮マッサージにも使用できます。
頭を洗ってから、指にオイルをなじませて指の腹で頭皮を優しくマッサージするのがおすすめです。
好きな香りのオイルを使用することで、疲れた脳をリラックスさせられるでしょう。

入浴剤｜精油を希釈してお湯に溶け込ませる

キャリアオイルは入浴剤としても使用できます。
キャリアオイルだけでは香りが物足りないと感じる場合は、精油を希釈してお湯に溶け込ませるのがおすすめです。
なお、キャリアオイルを入浴剤として使用すると、高い保湿効果によってお風呂上がりの乾燥を防止できます。
香りによるリラックス効果にも期待できますので、気になる方はぜひ一度試してみてください。

エッセンシャルオイル(精油)の希釈濃度目安

日本アロマ環境協会によって推奨されているエッセンシャルオイル（精油）の濃度は、次のとおりです。

• ボディトリートメントの場合：キャリアオイルの量に対し1％以下
• 顔への使用の場合：キャリアオイルに対し0.1～0.5%以下

例えば、ボディトリートメントでエッセンシャルオイルを使用する場合、キャリアオイル10mlに対し、エッセンシャルオイルの量は0.1ml以下です。
なお、希釈する場合には、それぞれの推奨濃度を守って使用するように心がけましょう。
精油は高い美容効果を持っていますが、希釈せずに使用すると強い刺激を肌に与えてしまいます。
部位や人それぞれの肌質、使用するキャリアオイルの種類によっては感じ方が異なりますので、エッセンシャルオイルの使用には細心の注意が必要です。

まとめ：好きなキャリアオイルで美容効果を高めよう

キャリアオイルの種類はさまざまです。
初めてキャリアオイルを使用する方には、本記事でご紹介した人気の高いキャリアオイルがおすすめですが、慣れてきたら自分好みのオイルを探してみることをおすすめします。
また、実際に使用するときには、自分の肌質や肌の特徴に考慮する必要があります。
精油を希釈する場合も、高い濃度で希釈してしまうと肌トラブルにつながるおそれもあるため、希釈目安を守って使用するようにしましょう。

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