専門家の視点に見る「最高の入浴法」とは

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専門家の視点に見る「最高の入浴法」とは

更新日: 2020-02-19コラム
専門家の視点に見る「最高の入浴法」とは

皆さんは、「毎日入浴している人は、入浴する頻度が週に2回以下の人に比べて、3年後に要介護になるリスクが約30%減少する」という興味深い研究データがあることをご存知でしょうか?これは、千葉大学などの研究グループが、全国に住む高齢者約14,000人を対象に3年間に渡り、追跡調査した調査結果だそうです。
「人生100年時代」と言われる昨今の日本において、私たちの将来にも密接に関係する非常に重要なデータではないかと思います。
私たち日本人にとって入浴は、生活に欠かせないものであると同時に、リラックス効果や免疫力アップ、新陳代謝の活性化、疲労回復など様々な効果をもたらす一種の健康法とも言われています。ゆったりと気持ちよくお風呂に入って健康になれるとなれば、こんなに素敵なことはありませんよね。ただ、ひとことで「入浴」と言っても、その方法は千差万別。幼少期からの癖や、各々が実践しているルーティーンのようなものもあるかもしれません。
では、「正しい入浴法」とは何なのでしょうか?そこで、2020年01月16日(木)に朝日放送テレビで放送されていた「ビーバップ!ハイヒール」の中で、温泉療法専門医の早坂信哉先生が紹介されていた「最高の入浴法」について、ご紹介してみたいと思います。

東大教授で温泉や入浴に関する医学的な研究をされている温泉療法専門医・早坂信哉先生が紹介していた「最高の入浴法」。まず先生によれば、正しい入浴法を知らなければせっかく入浴をしても効果を得られないばかりか、逆効果になる恐れもあると言います。具体的にはどのような例が挙げられるのでしょうか。

サウナの入り方はどうしてる?
近年はサウナの温熱効果やロウリュサウナなどその種類の多さが注目を集めていることなどから、サウナが流行の兆しにあります。サウナといえば水風呂とセット!というイメージの方も多いのではないでしょうか。サウナで体の芯からあたたまったあと、その勢いでじゃぶん!と水風呂に入る爽快感がたまらないという声がきこえてきそうです・・・が、早坂先生曰く、この方法はオススメできないと言います。
温熱効果によって広がった血管は、水風呂に浸かると交感神経が刺激されて縮み、その繰り返しによってむくみや疲労が改善するという方法を「温冷交代浴」と呼称するそうですが、これは一般的な方がむやみに行うと不整脈や心筋梗塞の原因になる恐れがあるそう。温冷交代浴は、欧米のアスリート向けに考案された健康法だそうで、私たちの体へは負担が強く、リスクが伴う場合もあるといいます。私たちが行うにあたって適切な温冷交代浴とは、サウナを出たあとに手足に冷水をかける程度。サウナと水風呂の入り方については、あくまでも無理をしないということと、入り方によっては心筋梗塞や不整脈などのリスクを伴うケースもあるということは念頭に置いておいた方が良さそうです。

入浴前に飲むものは何が良い?
入浴前に飲むと良いと紹介されていたのは、ずばり「緑茶」。日本人の私たちからすると、飲料の中でもとても身近な存在といえるでしょう。その緑茶には脂肪吸収を減らし美肌効果も期待できる「カテキン」成分が含まれていることでも広く知られていますが、実は体内に吸収されにくい性質があるのだそう。ただし、早坂先生のお話によると、入浴前に緑茶を飲むと入浴中は血流が良くなるので、何とカテキンの吸収率が「約7倍」にまでアップするとのこと。普段から馴染み深い緑茶をお風呂に入る前に飲む習慣をつけると、カテキンの吸収率がこんなにもアップするということであれば、是非日常的に試したいところです。
手軽に試せる点も続けやすいポイントですね。やってみる価値はありそうです。

露天風呂と内風呂。入る順番は?
屋外に設けられた入浴施設、「露天風呂」。施設によってはダイナミックな眺望を味わえたり、はたまた夜には月夜を眺めながら湯船に浸かったりと、ノスタルジックな風情と露天風呂ならではの開放感を感じることができる魅力が詰まった入浴施設です。例えばもしあなたが、露天風呂が看板風呂の入浴施設に足を運んだとして、まず露天風呂に入りたいと思うことでしょう。しかしながら、先よりご紹介している温泉療法専門医の早坂先生の見解によれば、露天風呂は二番目にした方が良いとのこと。なぜかというと、露天風呂は一般的にお湯の温度が高く設定されていることがほとんどであるため、突然高温の露天風呂に入浴してしまうと、血圧が急激に上昇し、体に負担がかかってしまうのだそう。最初は体をじっくり温めお湯の温度に慣れさせるためにも、温度がやや低めに設定されている内風呂に入ってから、露天風呂は二番目に入ることがオススメだということです。
このように、入浴する順番も最高の入浴法の一つ。せっかくの温泉です、露天風呂をより楽しめるよう、落ち着いて、まずは体をじっくり温めることからはじめましょう。

露天風呂では「声」を出せ
ひんやりした外気の冷たさと、お湯のあたたかさ。露天風呂に入る時は、そんな贅沢な時間を満喫できるとあって、思わず「はぁ~」と声が漏れてしまいますよね。そうやって気持ちはリラックスしているのですが、実際のところは外気の気温とお湯の温度差がある露天風呂では、筋肉が緊張した状態になりやすいといいます。そんな時こそ重要になるのが、上述した「はぁ~」なのです。一体何のこと?と思った方も多いことでしょうが、緊張した筋肉をリラックスさせてあげるには、「声を出す」ということが重要だそうです。意図的に声を出すのは大衆浴場では恥ずかしいところですが、少し意識して、露天風呂に入った時には試してみるのもありかもしれません。

ジェットバスや電気風呂に入る順番は?
体のコリをほぐしてくれたりマッサージのような効果が期待できるジェットバスや電気風呂は、入浴施設で出会うことが多いですよね。気持ちが良いので、早くジェットバスに入りたい、電気風呂で体を癒やしたいと思う方も多いかと思います。早坂先生のお話では、これにもオススメの入浴順があるとのこと。結論からいうと、ジェットバスや電気風呂は三番目に入るのがオススメだといいます。これにも理由があって、ジェットバスや電気風呂ではマッサージをされているような状態になるため、内風呂や露天風呂でまず体を慣らしてからにしないと血圧が急上昇してしまうのだそうです。これを防ぐために、まずは内風呂、次に露天風呂、そして三番目にジェットバスや電気風呂に入るようにしましょう。
ちなみに、吹出口から15センチ程度体を離した位置で入浴するのが、体の疲労を解消するのにオススメだそうです。
また、最後には血圧を穏やかに整えるため、大浴場などの内風呂に入って落ち着いてからお湯から上がると良いそうです。

家の一番風呂は・・・
家の一番風呂は争奪戦。それは言いすぎかもしれませんが、やはり誰もまだ入浴していない湧きたての一番風呂に入りたいと思うものですよね。確かに、まだ誰も入っていないお湯は不純物がなくきれいな気がしますし、嬉しいものです。しかし、早坂先生によれば一番風呂は一番良いというわけではないといいます。これにもきちんとした理由があります。それは、「浸透圧」。一番風呂は浸透圧が二番風呂に比べて高いため、皮脂が溶けて保湿成分が流出し、かえって肌荒れや乾燥の原因になってしまうのだとか。
「それでも一番風呂に入りたい!」という声が聴こえてきそうですが、一番風呂に入る時には入浴剤を入れるのが良いそうです。入浴剤を入れることによってお湯の濃度が高くなるため浸透圧がおさえられ、肌荒れや乾燥を抑えることができるとのこと。一番風呂に入る時には試してみてはいかがでしょうか。

半身浴のダイエット効果
「ダイエットするために半身浴をした」そんな話をよくききます。私自身も長時間入浴をする時にはあえて半身浴をすることが多いです。
しかし、実は半身浴にはあまりダイエット効果がないという衝撃的なお話が。半身浴で出る汗は運動をして出る汗とは異なり、脂肪燃焼をした汗ではなくお湯の温度により体の体温が上昇した結果体外に出される水分であり、カロリー消費はあまり期待できないとのこと。汗が大量に出るため勘違いをしてしまうところがありますが、実は外部から体を温めても代謝自体は上がらないため、ダイエット効果はあまりないといいます。入眠や質の良い睡眠のために適度な時間全身浴をし、リラックス状態を作ることの方が結果、様々な慢性的な疲労や不調を整えてくれるのかもしれませんね。

温泉といえば頭の上のタオル。実はそれには意味があった
CMやテレビ番組、広告などで、温泉に浸かっている方が頭の上にタオルを乗せている姿を見たことはありませんか?日本の定番の入浴スタイルのように海外の方は思うようですが、実際に私たちの身近でその姿を見ることは少ないかもしれません。しかしながら、実はあの”タオル”には意味があるそうです。
内風呂に入る時には、水で冷やしたタオルを頭に乗せるとのぼせ防止に効果的。そして冬の露天風呂に入る時には、温めたタオルを頭に乗せると、冷えた外気温とお湯の温度差によって生じる血圧の上昇を防ぐことが出来るのだといいます。
「絵」的にそのスタイルが確立されているものだとばかり思っていたので、私自身目からうろこが落ちた気分でした。タオルひとつをとってもきちんと意味があるということ、肝に銘じて、何気ない身近な一つ一つの物事に意識を向けたいものです。

入浴時間のベストは?
半身浴について上述しましたが、長時間入浴をすることが必ずしも良いこととは限りません。では、ベストの入浴時間はどのくらいなのでしょうか?その答えは、「10分~15分」程度だといいます。それにもきちんと理由があります。皆さんも一度は経験があるのではないかと思いますが、長時間入浴をしていると、指の先や肌がふやけてシワシワになりますよね。これは肌の角層がお湯の水分を吸収しすぎることで肌のバリアが低下している状態で、お湯に浸かっているのに、かえって保湿成分が流出してしまい、乾燥肌を引き起こしてしまうといいます。よって、お湯の温度は38度~40度程度で10分~15分程度を目安として入浴するのがオススメだそうです。

ダイエットに効果的な入浴のタイミングは?
入浴自体とダイエットの関係はなんとなく意識するところだと思いますが、食事のタイミングと入浴のタイミングの関係はそんなに意識したことがないという方も多いのではないでしょうか。
ずばり、ダイエットに効果的な入浴のタイミングは「食前」だそうです。入浴をすることで得られる温熱作用によって消化するのに必要な胃腸の血液は全身に流れ、体全体に行き渡ります。全身に分散された血液は消化器官に集中するのに時間がかかり胃腸の働きを抑制してくれるので、結果的に食欲が抑えられるそう。タイミングさえ意識すればすぐに実践できそうな方法ですから、ダイエットをするのであれば意識して実践してみると良いでしょう。

余談ですが、肌の乾燥を防ぐため入浴後、保湿剤を使用する方が多くいらっしゃいますよね。実は保湿剤を使用するのにも適切なタイミングがあることをご存知でしょうか。
温泉医科学研究所の「お風呂上がりに保湿すべき制限時間」の研究によると、入浴後、人は肌の水分が急激に蒸発し肌の乾燥がはじまるため、「保湿のリミットは10分」と研究結果を明らかにしています。髪や体を拭いたり、入浴後は何かとやることが多いですが、肌のケアも忘れずにおきたいものです。

さいごに
“最高の入浴法”についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?「これは体に良さそう」だとか、「これは前テレビで見たことがある」といった経験から、自分なりの入浴の決め事やルーティーンはあるものですが、こうやって多角的に「入浴」に焦点を当てた専門家のお話をきいてみると思いがけない発見がありますよね。
その分野において素人の私たちが専門家のお話を是非取り入れたいと思うのは当たり前なのですが、ただ、一つお伝えしておきたいことは、今回ご紹介した内容は、「今までのあなたの入浴方法を否定するものではない」ということです。あくまでも、「より合理的に、効率的に」「体により良い」「目的に合った」入浴方法として捉えていただけると、例えば今まで自分が信じてやってきた方法とそれらが真逆だったとしても、柔らかい心でキャッチすることができるのではないかなと思うのです。
本稿については、「絶対にこれが正しいです」というよりも、「こんなに良い方法があるみたいなので、ちょっと試してみませんか」。そんなスタンスで捉えていただけると幸いです。

筆者: コラム担当 井上

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